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ジェイミー・オリバー

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Oliver’s school meal crusade goes on
The introduction of guidelines on meals for pupils in England marks the culmination of a campaign for healthier food in schools, spearheaded by TV chef Jamie Oliver. (2006/09/04 17:05 GMT 18:05 UK)
イングランドの学校給食における指針の導入は、TVシェフ、ジェイミー・オリバーが率先して行っているキャンペーンの成果の表れである.

このブログ初めて数えるほどの投稿数なのですが、イングランドの食生活に関する記事の紹介はすでに3つ目。出てきましたジェイミー・オリバー。彼のレシピ本を楽しく読ませていただいている私としては、肩入れしてしまいます。彼に対するレスペクトの意味をこめて今回はほぼ全訳に挑戦。あまり推敲している時間もないので、変な日本語はご勘弁。

オリバーはFeed Me Better(ええもん食わして)キャンペーンを2005年にスタートさせた。これはイングランドの多くの学校で出されているジャンクフードにぞっとさせられたことが発端だ。

チャンネル4局の“ジェイミーの学校給食”では彼は子供たちを説得してチップス(フライドポテト)、ハンバーガーといった体に悪い食べ物以外のものを食べさせようと奮闘している様子が映し出された。

番組の中でかれは生徒の食事に少しの額しか費やしていない学校もあるということを示した。

Feed Me Betterキャンペーンによってオリバーの学校給食改善の申し立てを支持する271,677人の署名が集まり、それは正当にDowning Street(首相官邸or英国政府)に手渡された。

多くの視聴者が関心を寄せたこの番組は、親たちや政治家たちの双方の理解をも得ることなり、キャンペーンはほどなくして弾みが付き始めた。

まず、関係者は学校給食に加工食品を出すのを禁止するよう求めた。学校給食にかける平均的な費用はたった45ペンス(100円くらい)であり、これは受刑者の4分の1程度だというのだ。

しかしオリバーがTurkey Twizzlers(イギリスの子供が大好きな加工食品)やフライドポテトを、サラダ、果物、質のよい肉類などに置き換えようとする試みに大きな前進が見られたのは2005年3月、トニー・ブレア首相が子供たちのために学校給食を見直すことを誓ったときだった。

首相は健康的な食事を提供するために必要な施設を学校に作るためにより多くの基金が与えられることを提案した。

しかしオリバーの運動は順風満帆ではなかった。

オリバーが脂肪分が多すぎだと指摘し、よくない評判が立っていたTurkey Twizzlersの売り上げが伸びていたのである。

オリバーは、Twizzlersは子供の健康にはよくないと言っているが、製造元のバーナード・マシューはこの加工食品は豚肉ソーセージの3分の1しか脂肪分が含まれていないと述べている。


(つづきは明日以降)
# by twotwothree | 2006-09-07 01:14 | health

新しいイングランド代表チームはいかに?

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England 5-0 Andorra
England cruised to victory in their opening Euro 2008 qualifier against Andorra at Old Trafford. (2 September 2006, 17:52 GMT 18:52 UK)
イングランドはユーロ2008予選の第一線、オールドトラッフォードでアンドラに快勝した.

アンドラという国がどのくらいのレベルか知りませんが、とにかく5-0というのは快勝です。スポーツニュースでちらっと見ただけですが、スティーブン・ジェラードの胸とラップからのハーフボレーはスカッとすることこの上ない素晴らしいゴールでした。その部分はこんな感じで記事にあります。

Cole's long cross arrived at the far post for Gerrard to chest down and fire a powerful drive high past Koldo.

“fire a powerful drive”か~、確かにそんな感じ。スドン!でしたね。
今回は個人的に応援しているフランク・ランパードは全く取り上げられてなかったのでそれほど目だった活躍はしていなかったのかもしれません。イングランドの中盤はランパードが上かジェラードが上か、でよく議論になりますがまあどっちでもいいではないですか。どっちも頑張って活躍して欲しいものです。

England: Robinson, Neville (Lennon 65), Brown, Terry, Cole, Gerrard, Hargreaves, Lampard, Downing (Richardson 64), Crouch, Defoe (Johnson 71).
Subs Not Used: Kirkland, Dawson, Carrick, Bent.

3ヶ月ほど前に行われたワールドカップまで知らなかった、ハーグリーブスがすっかり定着。彼は中盤の底なのによく走って攻撃にも防御にも貢献していました。負けてしまったポルトガル戦でも最後まであきらめていなかったし、PKを唯一入れたのも彼です。これから注目していきたい選手の一人です。マクラーレン新監督はベッカムをはずして若手をどんどん起用していますね。いいことだと思います。

さあ次の相手はどこなのかな?マケドニア?
# by twotwothree | 2006-09-06 00:06 | football

フランス人はロンドンがお好き?

フランス人はロンドンがお好き?_c0092842_024278.jpg

Destination Londres
A French novelist’s love for London is causing a stir in his home country. But could the UK really be turning into La Nouvelle France? (2006/08/31 23:45:03 GMT)
あるフランス人作家がロンドンをいたく気に入っているということがフランスで話題になっている。しかしイギリスはLa Nouvelle Franceになりうるのだろうか?

イギリスの住宅関係のTVショウはここ数年間ずっと、アングロサクソンとフレンチの関係をこんなふうに扱ってきたそうです。つまり、『血と汗と涙(まさにblood, sweat and tears)流してまじめに働いたイギリス人夫婦はようやく夢の住居を構える、さもなければマネーピットにはまり込んでしまう』というイメージです。これは実にありふれたイメージなんだそうです。つまり物価は高いし、土地は高い。イギリスで住むのは楽じゃないよ、という感じですね。

でもフランス人作家、Marc Levyのストーリーは違います。

Try this image: A multi-million selling French author settles in London where he gains inspiration for his romantic novels, praising the city’s “sweetness”.
想像してください.フランスのミリオンセラー作家が恋愛小説のヒントを得るロンドンに居を構え、ロンドンを賞賛してやまないことを.

ふーむ、つまりフランスで成功しているフランス人なのに、わざわざイギリスに住むのが珍しいというわけですね。気軽に読めてしまうこの作家の恋愛小説は、フランスでは常にトップセールスに入っているようです。けちょんけちょんにけなす人もいますが、Dan Brownのフランス人版だ、と褒める人もいるそうです。

彼はタイムス紙で「ロンドンは1960年代のパリ、1980年代のニューヨークに存在したエネルギーや創造性を持っている」と語ったそうです。(それってロンドンを褒めてるのか・・・?微妙だ)

で、この作家が先導しているのかどうか不明ですが、実際には、

In 2001 there were 94,178 French people resident in the UK – a jump of 76% from 1991. The French Embassy estimated that the true figure was currently about 300,000 and rising.

ということでイギリスに住んでいるフランス人は増加傾向にあるんです。フランスからロンドンへ越してきた33歳の女性の話が載っていました。

「もしも20歳代でなにか仕事がしたいのなら、素晴らしいところだと思うわ。フランス人のコミュニティーもちゃんとあるし。でも(フランスから)そんなに離れていないといっても外国は外国。親戚がちょくちょく訪ねてくることを期待してはいけないわ。それにもし家族持ちなら、より広い家を考えなくちゃいけないでしょ。でもここはフランスと違ってずっと高いのよ。」

でもフランス人にUKの住居を売り続けて7年の経験がある女性は、イギリスに家を購入するフランス人は増え続けている、と語ってます。で、どんな人たちが買っているかというと・・・

“The French who buy property here, they are the cream of French society – they are from the top business school, with the best education.”


というわけで、"cream"と表現されていましたが、いわゆるエリート層ですね。では翻って、イギリス人にとってフランスのカントリーサイドはもう魅力的でないのか、というとそういうわけではありません。イギリス人にフランスの物件を売って18年になる女性がいうところによると・・・

She said her agency, Latitudes, sold about 500 properties a year and estimated that more than 500,000 Britons owned property in France – many more than French people own in Britain.

なーんだ、フランスに家を持っているイギリス人のほうが、イギリスに家をもっているフランス人より多いじゃないですか。まあ平凡な日本人が想像してもそういう結果になりますね。食べ物おいしいところのほうがいいに決まってます。

だらだらと訳していって、記事の趣旨があいまいになってきました。まあとにかく、イギリス(特にロンドン)で住んで働くことがフランス人のトレンドになっているってことでしょうか。そういえばパリに住む日本人カメラマンの人が、「最近のフランス人は英語を話せることが一種のステイタスになってる」と言ってました。「私はフランス人よ。英語なんてしゃべらないわ」という高飛車なイメージはもう過去のものなんでしょうね。

この記事の最後にはこんなオチが(笑)。

And it is an often overlooked fact that there are almost three times as many Germans than French living in the UK.

# by twotwothree | 2006-09-06 00:02 | UK

地球温暖化は海水面を上げるだけではないのです

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Disease ‘migrates’ as world warms
Climate change is exacerbating the spread of infectious diseases, according to new research.
新たな調査によると、気候の変化は感染症の拡大をより悪くしている。

地球温暖化によって、これまで一部の地域に限られていた感染症が拡大しているというニュースです。これは夏がより暑くなったことよりも冬の寒さが緩んだことが大きな原因だと考えられているようです。細菌やウイルスを媒介する小さな昆虫などの生息可能地域が拡大したということなのでしょう。

One organism on the move is Vibrio vulnificus, which can cause severe illness – and in some cases death – inhumans ,the research found.
It only grows in worm waters, such as those in the Gulf of Mexico – but has now been reported as far north as the Baltic Sea in Europe, and killed one person in Denmark.
時には人間を死に至らしめるVibrio vulnificus(おそらく細菌の一種)が移動していることが分かった。この細菌はメキシコ湾のような温かい水中でのみ生息できるが、ヨーロッパのバルト海と同じくらい北の地域でも確認されているし、またデンマークではこれが原因で一人死亡している。

And Congo Crimea Haemorrhagic Fever – which causes bleeding from the skin, mouth and nose – had also began to appear in areas where it was previously unknown, Professor Hunter said.
皮膚、口、鼻から出血する原因となるコンゴ・クリミア出血熱が、これまで見られなかった地域で出現している、とHunter教授は語る。


怖いですね~。
私の住んでるところは標高200メートルくらいあるので、南極の氷が解けて海面が70メートル上昇しても沈まないぞ~、などととぼけたことを言っている場合ではありません。

これはNorwichという場所で開かれたThe Festival of Scienceで発表されたのですが、その席でこんなことを言っている人もいます。

“We almost certainly can’t stop” climate change.
“We probably can slow it down a bit and we should certainly try, but broadly, the main thing we are going to have to do is to adapt. The rich countries should help the poor counties to adapt – as well as helping them to introduce less energy-intensive technologies.”

最後の一文はなんとなく先進国(こういう言い方も好きではないですが)の身勝手な発言に聞こえてしまいますが、それはともかく。気候変動はもう止められないから、それに適合するようにしていかなくちゃいけないんですね。

自分自身たった一人、会社まで移動する手段に毎日クーラーをつけた自動車を使っていることに罪悪感を覚えた記事でした。(でも結局何もアクションを起こさないままなんだろうな・・・)。
# by twotwothree | 2006-09-05 01:10 | science

おいしくなるかな?学校給食

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Chips down as school term starts
Pupils in England are being presented with healthier choices on the school dinner menu and in vending machines. (Monday, 4 September 2006, 04:55 GMT 05:55 UK)
イングランドの生徒たちは学校給食のメニューや自動販売機で、より健康的なものを選ぶように迫られている。

「迫られている」というと語弊があるかもしれませんが、大好きなクリスプス(ポテトチップ)などを減らされて、代わりに果物や野菜を多く採らされる子供たちにとってはそう感じてしまうかもしれません。イングランドにおける子供たちのひどい食生活を学校給食から見直していこうというこの試み、火付け役はやっぱりこの方、ジェイミー・オリバー。個人的にこの人の料理本は読んでて楽しいし、写真もきれいだからお気に入り。

ちょっと前にイングランドの肥満問題についてのニュースを取り上げて、その対策はもっと具体的にしたほうがいいのでは?と書きましたが(ここ)、今回はちゃんと具体策が挙げられていました。

The sale of sweets, fizzy drinks and crisps is being banned water and fresh fruits should be available.
お菓子、炭酸飲料、ポテトチップスは販売禁止で、水や果物はいつでも採れるようにしておくべし。

Other key measures include:
その他には・・

>Not less than two servings per day of fruit and vegetables
>Oily fish should be served at least once every three weeks
>Bread should be available every day
>Free, fresh drinking water should be available
>Salt should not be available at lunch and ketchup and mayonnaise should only be served occasionally and only providing they meet minimum standards for meat content
>The only savoury snacks available at lunchtime should be nuts and seeds with no added salt, fat or sugar.

2番目のオイリー・フィッシュは奨励されているようで、なんで?と思ってしまうんですが、脂っこい肉よりは魚の脂分を採りましょう、ってことかな?
食卓に塩はないんですね。濃い味に慣れたこどもには、薄味はおいしく感じないかも。スナックの種類も制限されるみたいです。まあこれくらい具体的に策を講じればぷくぷくした子供もちょっと減ることでしょう。

子供たちの食生活を改善し、教育を促進する目的で2005年に設立されたThe School Food Trustの代表者は次のように言っております。

第一に、健康的な食生活をすれば、健康的になるだろうし、
第二に、生徒たちの行儀もよくなるだろうし、
第三に、さらに成績も上がるだろう・・・

・・・楽観的です。
でもポテトチップスや脂ぎった肉で作られる脳よりも、ビタミン、ミネラルたっぷりの野菜や果物で作られる脳のほうがフレキシビリティーは高いようなイメージあります。

でもちょっと心配事もあるようです。

There are some concerns that the cost of meals will increase and that cutting back favourite foods will mean more pupils bringing in their own food.
食費の増加すること、そして大好きなものを無くしてしまうことで、余計に持ち込みが多くなってしまうんじゃないかという心配がある。

子供たちはなかなか理屈では納得しないだろうから、ヘルシーな食べ物がよい、という認識が浸透するまでは時間がかかりそうですね。ここはやっぱりジェイミー・オリバーに頑張ってもらって、健康的でなおかつ「素晴らしくおいしい!」給食を作ってもらいましょう。日本食も大好きな彼ですから、「納豆」なんていかがかと(笑)
# by twotwothree | 2006-09-05 00:31 | health